【第三回】映像制作ってどう進行するの?-修正・広告展開


AdArch 修正 広告 動画制作 WORKFLOW

映像制作についての三回目です。

第一回「ご提案」・第二回「映像制作」に続き、制作進行について、当社”WORK FLOW”での表記順に内容をご紹介します。

第三回はADVERTISING-修正・広告展開-についてです。

今回取り上げる進行は当社オリジナルの部分が多くあります。特に広告展開については、各社オリジナルの手法を取っている場合が多く、どの方法が適しているかを判断しなければなりません。

 

はじめに。全ての動画コンテンツは一般公開をもって、世間の評価が始まる

以前、「中小企業に有効な動画制作手法」でも紹介しましたが、全てのコンテンツは一般公開から世間の評価が始まります。

制作段階において十分にこだわったクリエイティブを制作し、自信を持って世の中に送り出したとしても、世間の評価(視聴者の好意やアクションの獲得)が必ず得られるとは限らないのです。

多額の費用をかけた商業映画にもありがちですが、制作スタッフを始め配給会社、その他多くの関係者が「これは行ける」と確信を持って世の中に送り出したとしても、実際は酷評であったり全くお客が入らず、大赤字になる作品が少なくありません。

動画広告制作においても往々にしてそのような状態が起きます。これらのリスクを可能な限り減らす取り組みが、広告展開・マーケティングとなります。

 

webでの動画広告展開とは

動画広告が結果を導きやすい広告手法という事が一般的となってきました。webで展開することの最大のメリットは、希望のターゲット層に広告を見せることが出来る点にあります。例えば、Facebookのフィード広告では以下の項目を選択することが可能です。

  1. 地域の選定:国・県・市・区の単位。市・区に関しては中心地から半径17km~80kmの範囲をkm単位で指定
  2. 年齢:13歳〜65歳まで一歳刻みで指定
  3. 性別
  4. 使用言語
  5. ユーザー層:学歴・世代・家族構成・婚約や就職・結婚などのライフイベント・子供の有無・職業の業界・役職など
  6. 趣味関心:好きなスポーツ詳細・好きな映画や音楽のジャンル・ショッピングにおける興味のある商品ジャンルなど
  7. 行動:1週間前に旅行から戻った・よく出張に行くなど
  8. スケジュール:何曜日の何時に広告を展開するか

など。

放映地区・視聴番組から想定した年齢/性別層・時間帯など漠然としたターゲティングであるTVCMと比べて、web広告は詳細のターゲットを絞ることが可能です。広告を見ても実施の顧客になりえない人物に対しては広告展開を全く行わなくても良いため、広告費用を有効に使用することが可能となります。

フィード広告 映像制作 AdArch ワークフロー
Facebookのターゲット設定画面

■ターゲット選定例

秋田県にある高級温泉旅館のPR。既存顧客は様々な温泉旅館に行き尽くした、旅慣れた経営者が多い。現在、50歳前後の週末夫婦旅が多いが、今後の新規顧客獲得に向けて年齢層を少し下げた展開を行いたい。

  • 地域:飛行機、新幹線を含む全ての交通機関を使用し、3時間以内に到着できる場所に住む人
  • 年齢:40歳以上
  • 性別:男性
  • 使用言語:日本語
  • ユーザー層:会社経営/役職者の既婚者
  • 趣味関心:旅行(観光)
  • 行動:旅行アプリを一ヶ月以内に使用した人
  • スケジュール:平日の早朝・深夜

ターゲットを十分に絞れていない状況ではありますが、上記の展開条件でおよそ21万人の候補者がいます。

21万人の候補者に対して広告を展開し、視聴からのホームページ誘導コンバージョンが1%(2,100名)あれば、ある程度の結果は見込めるのではないでしょうか。このように、ターゲットを絞ってクリエイティブを制作し、広告展開することにより良好な結果を獲得できる確率が向上します。

ここで忘れてはいけない事は、展開先の視聴者の心にどのくらいコミットするかは、内容。つまり、クリエイティブのクオリティに掛かっていることです。

 

動画ABテスト

動画ABテスト

前述、詳細なターゲット選定を利用した広告展開においてよりクリエイティブを向上させる取り組みが、当社で実施している動画ABテストとなります。

当社の場合は、制作段階からターゲット選定を元に、ターゲットに効果のある演出を加えた数タイプの映像を制作。本公開前に実際に各タイプをターゲット視聴者へ展開し、反響率を確認。結果の良かった映像を修正し、最善の動画広告へと昇華させます。

「制作クリエイターとしての最善のクリエイティブ」、「企業としての最善の訴求点」、そして、「事前視聴者における反応」の3項目を万全な状態にすることで、最善のクリエイティブに近付ける方法を取っています。

 

さいごに

webの台頭により、広告におけるマーケティング手法が多様化しています。

広告展開を考えていく中で、それぞれの企業における特色や、マーケティングに対する考え方。また、制作に対するスタンスを確認して依頼することが必要だと考えています。

 

次回は、DELYBARY-納品・アフターフォローについてご紹介します。

 


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