動画クオリティは制作費(価格)と比例するのか?


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WEB動画の需要拡大という背景から、様々なクライアントとお付き合いをさせて頂いています。新規クライアントにおける約半数が”初めて”映像制作を行う方となっており、制作費と動画クオリティの関係性について問われる場面が増えています。

そこで今回は、「動画クオリティと制作費のバランス」についてご紹介します。

(※本記事は一定レベルに達しているクリエイティブ企業内での差を表記しています。時間や費用をかけても良い物が上がってこない企業が増えているようですが、それらのケースは省いています。)

 

見栄えクオリティと制作費は(ほぼ)比例する

映像制作において気になる部分は、制作費(価格)です。よく求められる項目に、「安くて良いものが欲しい」という項目があります。

もちろん、安くて良いものがベストですが、実は映像制作は”見栄えのクオリティと制作費が(ほぼ)比例している”ことを意識する必要があります。

 

映像制作費における最小要素は

  1. 人件費(1人が何日間、その案件に携われるか)
  2. カメラを始めとした撮影・編集機材費

となっています。

それではまず、制作人件費についてご説明します。

 

動画コンテンツの制作人件費

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映像制作における人件費は、重要項目の一つです。

法人の場合は、それぞれ所属クリエイターに支払う金額より下回るわけにはいきませんし、フリーランスの場合も生活を保てるだけの賃金が発生します。

 

1日におけるスタッフ金額相場・企画に対する業界相場はある程度固定されているため、「人件費=制作に関わる日数(工数)をどれだけ確保できるか」となります。

クリエイターの時間を3日しか確保できない案件と、2週間確保できる案件では細かな出来栄えが変わります。特に、より多くの時間を要する映像編集においての時間確保はとても重要な項目です。

 

編集作業には、「映像素材のカッティング」「オープニングCG」「テロップCG」「テロップ等の素材作成」「楽曲選定/調整」「ナレーション収録」「色味調整」「CG合成」など、多くの作業工程があり、費用を削る=時間を削る=作業を削ることに直結します。

そのため、コンテンツに応じた作業内容を検討し、費用調整を行う必要があります。

 

次に、機材費はどうでしょうか。

 

 

カメラを始めとした撮影・編集機材費

カメラを始めとした機材は高品質の機材であればある程高価となり、一般的に手に入りやすい機材ほど安価となります。

また、編集機も一般的な簡易編集から、超大作CGを作る編集機まで様々です。

近年、機材の低価格化・安価でも品質の高い機材による、機材改革が進んでいるとは言え、機材の選択によって見栄えやできることは大きく異なり、例えて言うならば”F1”・”一般車”・”軽自動車”とスペックが大きく異なる自動車が同じ大会でカーレースをするようなものとなります。

 

これらは、ほんの一例ですが、制作人件費、そして機材費は映像制作においてかなり重要な部分を占めているため、クオリティと制作費は比例すると言われる所以です。

 

 

映像制作のゴールは”作ること”ではない

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映像制作のゴールは”作ること”ではありません。世の中に公開し、初めてスタートラインに立つと言われています。

新規で映像制作を検討される多くの方々において”作ること”をゴールに据えているケースが増えています。もちろん、動画コンテンツの有り無しでは、有りの方が認知拡大に効果があると言われています。

しかし、動画コンテンツの怖い部分である、「クオリティが劣悪な場合、会社・サービス・商品に対して視聴者に悪い印象・チープな印象を与える場合がある」ことを忘れてはいけません。

 

特にWEB上の動画コンテンツは、コンテンツ公開をスタートとし、動画そのものの展開改善を重ねていくような”長期的な関係性”を大切に築く必要があります。

 

 

さいごに

近年、動画に触れる機会が飛躍的に増加しています。そのため、映像に対する一般視聴者の目がこえています。

映像コンテンツは世に出た途端、全ての競合映像とのレースが始まります。視聴者は大規模TVCMと小規模WEBCMを同じ”広告”として視聴します。

そのため、動画制作を行う際は、制作をした後、良い影響をどのくらい与えるか?を考える必要があり、最終ゴールである”視聴者に与える影響”を見据えた予算組みを行う必要があります。

初めて映像制作を検討される方は、値段だけではなく最終ゴールを見据えた制作会社との関係作りを推奨しています。

 

 


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