動画広告の企画で”まず考えること”とは?


今回は動画広告の考え方についてです。

動画広告を企画制作する際に陥りやすいこと。そして注意点をご紹介します。

 

はじめに。動画広告を作る時、気合いが入りがち

動画広告を制作することが決まった際、皆さんはどのような感情になるでしょうか。

動画は想像(形のないもの)を形にしていく作業のため、夢や想像が膨らみますし、ああしたい・こうしたいと自分自身の中で要望が膨らみます。

 

ある程度の制作費もかかるので失敗はできません。そして、何よりも”楽しい”です。結果、様々な要素から気合いが入りがち。

そんな気合いが入りがちな動画制作において、重要なこと・忘れてはいけない心がけとは、何でしょうか。

 

 

動画広告を、どのような制作物に仕上げたいか?

動画広告を制作する際、どのような動画に仕上げたいですか?

「売上が上がるもの」「商品やサービスの内容が伝わりやすいもの」などと考えた人は良いアプローチだと思います。

一方で、「カッコイイもの」「オシャレなもの」「ドローンなど空撮を用いたもの」など、雰囲気や撮影方法をまず先に考えた人は先へ読み進めてください。

 

 

”スタイリッシュな物を作る”はゴール(目的)ではなく、手段

弊社が経験してきた中では、広告関係者を除くほぼ8〜9割のお客様が「スタイリッシュなもの」「かっこいいもの」など、全体のテイストに関わる要望を一番にあげることが多いです。もちろんテイストの調整は非常に重要なことではありますが、最重要ではありません。動画制作が決まった際、少しテンションがあがってしまい、「動画の目的を達成すること」を忘れがちです。

広告動画は、あくまでビジネス活用であるため、ただカッコいい/スタイリッシュなものを作って満足するのではなく、動画を用いることで、視聴者に「買ってもらう」「来訪してもらう」など、利益を生じるアクションを起こさせる必要があります

 

では、広告効果を上げる・利益を生じるアクションを起こさせるために重要な考え方とは、どのような流れになるのでしょうか。

 

 

ターゲットを考える

まず最も重要なことは、視聴して欲しいターゲットを考えることです。

例えば年齢です。多くの場合、20代・30代・40代と年代別に枠を設けますが、各年代の方々は時代のバックグラウンドも、志向・流行ってきたものも異なると考えて良いでしょう。これら異なる年齢層に対してのアプローチは非常に難しいです。音楽一つとっても、映像に同じBGMを使用しても、40代には「懐かしい!やっぱりかっこいい!」と好意的に受け取られても、30代には「古っ!ダサっ!」とネガティブに20代には「知らない。」と印象付けにすらならないことが往往にしてあります。逆に、20代が「かっこいい!」と思っても、40代が「うるさい」と感じることもあります。一括りに動画広告と言っても、受取手に応じて印象は異なるのです。

 

そのため、広告動画として情報を発信する際は、

①視聴して欲しいターゲットの年齢・性別・人物像などのターゲット設定をした上で、

②彼らターゲットの心に届き、アクションを起こさせること(動画の最大目的)へのアプローチを考え、

③ターゲットにとってベストだと思われるテイストに。あらゆる手段を使って落とし込む

 

という大きく3段階の過程でクリエイティブを作ると良いと考えられています。

 

 

尺度を共通化させることの重要性

ターゲットについて、もう少し深掘りしてみましょう。

伝えたい相手を決めた上で、もう一つ動画広告において最も難しく、かつ重要な内容は、ターゲット視聴者に共感・理解してもらうことです。

多くの広告において、その商品やサービスなどを利用することのメリットを訴求していくことになると思いますが、発信者と視聴者の認識を共通化させることが重要となります。

 

例えば商品を売る際によく打ち出される「安い」「長持ち」「頑丈」「スタイリッシュ」「快適」などのメリット表現。

ただ、それらの言葉を出すだけでは、以下のようになってしまいます。

・安い=普段触れている競合商品の値段・価格相場を知っていなければ安いと感じない。

 

・長持ち/頑丈=使用者の使用頻度や使用方法によってムラが出る。

 

・スタイリッシュ=視聴者のセンスによって共感の度合いが分かれる。

 

・快適=多くの視聴者が不便に感じている実例を解決提案しなければ、ただの”快適”という言葉にすぎない。

 

このように、何かを表現する際は一方的に情報発信しても、伝わる人と伝わらない人が存在します。

より多くの人に商品やサービスが伝わるよう、動画クリエイティブで”分かりやすく伝える”ことは非常に重要となります。

 

 

さいごに。動画広告では、制作をした後のゴールについて考えましょう

今回ご紹介した動画広告制作の考え方は、ほんの一部です。

スポーツメーカーを始めとした「カッコいい」と感性を刺激する所から始まる商品広告もありますし、通販のように「お金をあまりかけていない感」をあえて出すことで、売り上げが伸びることもあります。

商品やサービスの訴求において、アプローチ方法も含めてご提案することが動画・映像制作者の腕の見せ所です。動画広告制作に取り組む際はぜひ当社へご相談ください。

 

 

 

 


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